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ジムのチラシ集客は、業態ごとの有効度と反響率から採算で判断する

ジムのチラシ集客は「効く・効かない」で語られがちですが、実際には業態によって効き方が大きく変わります。高単価で商圏の狭いパーソナルジムと、薄利で広く配る格安24時間ジムでは、かけてよい費用も配る方法も別物です。本記事は、業態別の有効度を物差しに、費用相場・現実的な反響率・チラシから体験や入会につなげるファネル設計までを、特定の印刷会社や配布業者に寄らない中立の立場で整理します。オンライン広告を含む集客全体の組み立ては、あわせて集客ページで確認してください。

効き方を決める
業態
反響率の目安
0.1〜0.3%
1万部の総額目安
6.5〜13.5万円
見るべき最終指標
入会CPA

監修: 山本貴大(店舗マーケティング専門家) / 公開日: 2026年7月4日 / 更新日: 2026年7月4日

目次
  1. ジムのチラシ集客はまだ効くのか、どの業態で効
  2. 業態別チラシ有効度マトリクス
  3. チラシ集客の費用相場
  4. ジムの反響率の現実的な目安と計算式
  5. 反響率を左右するデザインの型と載せる要素
  6. ビフォーアフターと個人差の注記
  7. 配布方法の選び方と商圏設計
  8. チラシから体験・入会につなげるCVファネルと
  9. MEO・リスティング・SNSの中でチラシをど
  10. 開業直後・低予算での最小構成と、拡大時の外注
  11. 効果測定とPDCA
  12. よくある質問
  13. まとめ
  14. データ出典・注記

ジムのチラシ集客はまだ効くのか、どの業態で効くのか

SNSやMEOが集客の主役になり、紙のチラシは古い手法という印象を持たれがちです。それでもジムのチラシがなくならないのは、ジムが地域密着の来店ビジネスだからです。会員になるのは通える距離に住む人だけで、その商圏内には検索やSNSにまだ触れていない潜在層が必ずいます。チラシは、その潜在層に店の存在を面で知らせる役割で今も強みを持ちます。

大切なのは「効く・効かない」を一括で決めないことです。同じチラシでも、単価が高く商圏の狭いパーソナルジムでは少ない反響で採算が合い、薄利の格安ジムでは1枚あたりの配布費を抑えて数で回収する、というように成立条件が業態で異なります。まずは自店がどの業態に近く、チラシがどの程度効きやすいのかを見極めることが出発点になります。

この記事で扱う範囲

本記事はチラシというオフラインの1チャネルを深掘りするページです。広告全体の媒体比較や費用の考え方はジムの広告で、チラシを含む集客チャネル全体の組み立てはジムの集客で扱っています。パーソナルジムなど業態別の有料広告の設計はパーソナルジムの広告で確認できます。

業態別チラシ有効度マトリクス|客単価と商圏の広さで効き方が変わる

チラシの効き方は、客単価(1件の入会が生む売上)と商圏の広さの組み合わせで決まります。客単価が高いほど、少ない反響でも1件あたりの配布費を回収できます。商圏が狭いほど、店舗周辺に絞って無駄なく配れます。この2軸で業態を並べると、どの業態がチラシと相性が良いかが見えてきます。

業態 客単価の傾向 商圏 チラシ有効度 理由と設計の方向
パーソナルジム 15,000〜25,000円/月・在籍長め 狭い(半径1〜2km・徒歩圏) 高い 1件の入会が生む売上が大きく、反響が少なくても採算が合いやすい業態です。商圏が狭いぶん、店舗周辺に絞った少部数のポスティングでも費用対効果を出しやすくなります。
格安24時間ジム 7,000〜10,000円/月・薄利 やや広い(半径2〜3km) 中 1件あたりの単価が低いため、1枚あたりの配布費が安い新聞折込やローラー配布で数を打つ設計が合いやすい業態です。デザインは価格・24時間という分かりやすい訴求が中心になります。
総合フィットネスクラブ 入会金+月会費・設備多 広い(車移動含む) 中〜高 設備の豊富さや家族利用など訴求の材料が多く、チラシで伝えられる情報量と相性が良い業態です。商圏が広いぶん配布部数も多くなり、折込との組み合わせが現実的です。
ヨガ・ホットヨガ 中単価・体験重視 中(駅前・徒歩圏中心) 中 体験レッスンへの申し込みがゴールになりやすく、初回体験の特典訴求とチラシは相性が良い業態です。一方でSNSからの流入も強いため、チラシは主力ではなく補完に置くケースが多くなります。

高単価×狭商圏(パーソナルジム型)

1件の入会で在籍中に生む売上が大きいため、反響が少なくても採算が合いやすい型です。半径1〜2kmに絞った少部数のポスティングを、体験誘導の丁寧なデザインで打つのが向きます。数を配るより、狙った層に質の高い1枚を届ける発想です。パーソナルジムの入会単価や在籍の考え方は業態ページで詳しく扱っています。

薄利×広商圏(格安24時間ジム型)

1件あたりの単価が低いぶん、1枚の配布費を抑えて数で回収する型です。新聞折込やローラー配布で広く撒き、価格・24時間・駅近といった分かりやすい訴求で反応を取ります。凝ったデザインより、伝わる情報を大きく載せる設計が合います。格安24時間ジムの収益構造は業態ページで確認できます。

客単価・商圏・有効度は、業態ごとの一般的な傾向を整理したモデルです。同じ業態でも立地・競合・価格設定で実態は変わります。有効度は絶対評価ではなく、業態間の相対的な向き不向きの目安として捉えてください。

チラシ集客の費用相場|デザイン・印刷・配布の工程別に見る

チラシの費用は、デザイン・印刷・配布の3工程に分かれます。総額だけを見ると比較しにくいため、工程ごとに目安を押さえると、どこを抑えられるかが判断しやすくなります。以下は一般的な目安のレンジです。

工程 費用の目安 補足
デザイン フリーランス・クラウド 1〜5万円/制作会社・代理店 3〜15万円 写真撮影や修正回数で幅が出ます。テンプレート利用ならさらに抑えられます
印刷(A4両面カラー1万部) 1.5〜2.5万円 部数が増えるほど1枚あたりは下がります。用紙・光沢で変動します
ポスティング(ローラー配布) 3〜8円/枚 エリアを絞らず一帯に配る方式です。エリアや業者で幅があります
ポスティング(セグメント配布) 5〜10円/枚 世帯層や建物を選んで配る方式で、単価は上がりますが精度が高まります
新聞折込 3〜5円/枚 ポスティングより割安な傾向です。ただし新聞購読層に届く範囲に限られます

1万部を配る場合の総額イメージ

A4両面カラー1万部を作って配る場合、デザインを外注しても、印刷(1.5〜2.5万円)と配布(ポスティング3〜8円/枚なら3〜8万円)を合わせて、おおむね6.5〜13.5万円が一つの目安になります。デザインをテンプレートや自作で抑えれば下限側に、制作会社に凝った紙面を依頼すれば上限を超えることもあります。金額の絶対値より、この費用で何件の入会が見込めるか、1件あたりいくらになるかで採算を判断してください。

費用は一般的な目安のレンジで、時期・エリア・用紙・部数・業者によって変動します。特定の金額を固定の相場として鵜呑みにせず、複数の業者から見積もりを取って比較してください。

ジムの反響率の現実的な目安と計算式

反響率は「配った枚数のうち、何件が問い合わせ・来店・予約につながったか」の割合です。ジムのチラシでは0.1〜0.3%が現実的な目安になります。全業種平均としてよく引かれる0.4〜0.7%より低めに見積もると、計画が崩れにくくなります。よく見かける「反響率0.01%」という数字は全業種の下限を流用したもので、地域密着のジムに当てはめると悲観的すぎます。過大にも過小にも振れないレンジで見るのが安全です。

計算はシンプルで、反響数は「配布部数 × 反響率」で出します。1,000枚あたりで見ると、次のように反響数の目安が変わります。

反響率 配布部数 反響数の目安 どんな状態か
0.1% 1,000枚 約1件 ジムのチラシで見込む下限の目安です。デザインやエリアが合っていない場合はこの水準にとどまります
0.2% 1,000枚 約2件 訴求・配布エリアが商圏と合ってきたときの標準的な目安です
0.3% 1,000枚 約3件 特典・タイミング・デザインがかみ合った良好なケースの目安です

反響率はエリアと業態で補正する

同じ反響率でも、駅前で人口密度が高いエリアと、車移動中心の郊外では反応の出方が変わります。競合ジムが密集する商圏では、価格や特典で差が付かない限り反響は下がりやすくなります。逆に、開業したばかりで近くに競合が少ないエリアでは、認知の空白を突いて反応が伸びることもあります。最初は控えめな0.1%前後で計画を組み、実際の反響を見てエリアや部数を調整していくのが現実的です。数字は保証ではなく、あくまで計画のための出発点として使ってください。

反響率を左右するデザインの型と載せる要素

ジムの店内の机に置かれた白紙のチラシの束と、その奥のポスト
刷ってしまえば、書いた内容は取り消せません。デザインと配布の前に、載せてよい表示かどうかを決めておく必要があります。

同じ部数・同じエリアでも、紙面の作り方で反響は変わります。ジムのチラシで反応を取りやすい要素を、役割ごとに整理します。凝った見た目より、通える距離の人が「行ってみようか」と思える情報が過不足なく載っているかが重要です。

つかみのキャッチコピー

誰の、どんな悩みに応える店かを一言で伝えます。ターゲットが自分ごととして受け取れる言葉が反応を左右します。パーソナルジムなら成果や継続のしやすさ、格安ジムなら価格や24時間という利便を前面に置くなど、業態で押す軸を変えます。

ビフォーアフター・実例

変化のイメージが伝わると行動につながりやすくなりますが、ここは景品表示法上もっとも注意が要る箇所です。「効果には個人差があります」と添えれば足りる、という理解は正しくありません。詳しくは次の項で扱います。

料金と特典・締切

月会費や体験の料金、期間限定の入会特典を分かりやすく載せます。「いつまで」という締切があると、後回しにされにくくなります。料金表示は総額や条件を明示し、後から誤解を生まない書き方にします。

場所・アクセスと予約導線(QR)

地図・最寄り駅・駐車場の有無に加え、体験予約や問い合わせにすぐ進めるQRコードを載せます。計測用のパラメータを付けたQRにすると、後述の効果測定でチラシ経由を把握しやすくなります。電話しか導線がないと、動く気になった人を取りこぼします。

情報を詰め込みすぎると、どれも目に入らなくなります。最も伝えたい1点を大きく置き、料金・場所・予約導線を確実に読ませる。この優先順位が、限られた紙面で反応を取る型になります。

ビフォーアフターを載せるなら、個人差の注記だけでは足りない

ジムのチラシで成果写真を使うのは自然な発想ですが、体験談を用いる広告一般について、消費者庁がはっきりした見解を示しています。打消し表示に関する実態調査のまとめによると、体験談を見た人は「大体の人が効果を得られる」という認識を抱き、「個人の感想です。効果には個人差があります」といった注記に気付いたとしても、その認識はほとんど変わらないとされています。

同資料はさらに踏み込んでいます。効果を全く得られない人が相当数いるにもかかわらず効果があった体験談を載せた場合、読み手は大体の人が効果を得られると受け取るため、実際よりも著しく優良だと誤認されるときは、打消し表示が明瞭に書かれていても景品表示法上問題となるおそれがあるとしています。「効果を表すものではありません」といった書き方についても、効果をうたっていること自体と矛盾しており意味をなさない、と整理されています。

では何が求められるのか。同資料は、体験談を用いるなら事業者が行った調査における次の3点を明瞭に表示すべきとしています。

  • 被験者の数と、その属性
  • そのうち、体験談と同じような効果が得られた人の割合
  • 同じような効果が得られなかった人の割合

あわせて、効果を得るために併用が必要なこと(食事の管理など)や、特定の条件に当てはまる人しか効果が出ない場合は、その旨を明瞭に表示する必要があるとされています。パーソナルジムの成果写真は、たいてい食事管理とセットで出た結果です。それを書かずに写真だけ並べると、トレーニングだけで同じ結果が出ると読ませることになります。

実務的には、自店で母数を集計していない段階なら、ビフォーアフターを主役にしない設計のほうが安全です。写真の代わりに、通っている人の生活の変化や、続けやすさの工夫を伝える。成果写真を使うと決めたなら、何人中何人にどういう条件で出た結果なのかを自分で把握してから載せてください。

料金を載せるなら、税込で書く

あわせて押さえておきたいのが価格の書き方です。消費税法第63条は、消費者にあらかじめ価格を表示する場合に税込価格を示すことを求めており、国税庁の説明では、対象となる媒体は「どのような表示媒体により行われるものであるかを問わない」とされています。チラシも当然に対象です。「月額10,000円(税抜)」だけの表記は要件を満たしません。「11,000円」「11,000円(税込)」「11,000円(税抜価格10,000円)」のように、税込の総額が分かる形にします。月会費・入会金・体験料のどれも同じです。

配布方法の選び方と商圏設計

どんなに良いチラシでも、通えない距離に配れば反応は出ません。配布方法は、商圏をどう決め、その中でどう届けるかで選びます。ジムの商圏は徒歩・自転車で10〜15分、半径1〜3kmが一つの目安です。この範囲を軸に、方法を組み合わせます。

ポスティング(ローラー)

エリアを絞らず一帯の全戸に配る方法です。単価が安く、商圏内の認知を面で広げたいときに向きます。ターゲットを選ばないぶん反応率は上がりにくいので、狭い商圏で数を撒く格安ジム型と相性が良い方式です。

ポスティング(セグメント)

世帯層や建物の種類を選んで配る方法です。単価は上がりますが、ターゲットに近い層へ届けられます。狙う客層が明確なパーソナルジムやヨガスタジオで、少部数を精度高く配りたいときに向きます。

新聞折込・手配り

折込は新聞購読層に割安に届けられ、シニア向けや総合クラブと相性があります。店頭やイベントでの手配りは、すでに関心のある層に直接渡せる方法です。商圏や客層に合わせて、これらを組み合わせます。

商圏設計の考え方

まず店舗を中心に半径1〜3kmの円を地図に描き、その中の世帯数・競合ジム・人の流れを確認します。競合が強いエリアは避け、通勤・通学動線や住宅密集地を優先します。全域に一度で撒くより、エリアを分けて配り、反応が良かった区画に部数を寄せていくと、同じ費用でも入会につながりやすくなります。

チラシから体験・入会につなげるCVファネルとCPAの逆算

反響率だけを見ていると、チラシの本当の採算は分かりません。反響(問い合わせ・来店)から体験、体験から入会へと段階的に目減りするため、最終的な入会1件あたりの費用(CPA)まで追う必要があります。配布から入会までを1本のファネルで捉えます。

STEP 1

配布配布部数|10,000枚

エリアと部数を決めます。この段階のコストが配布費です。

STEP 2

反響(問い合わせ・来店・予約)反響率 0.1〜0.3%|10〜30件

チラシを見て動いた人の数です。反響率で止めず、次の体験予約率まで見ます。

STEP 3

体験・見学の実施反響→体験実施率|実施率で目減り

問い合わせや予約のうち、実際に体験・見学まで来た人です。予約導線と連絡の丁寧さで変わります。

STEP 4

入会体験→入会率|接客で決まる

体験した人のうち入会した人です。ここは広告ではなく当日の接客で決まります。

入会CPAから採算を判断する

仮に1万部を配って費用が約10万円、反響率0.2%で反響が20件、そのうち体験に来たのが10件、入会が4件だったとすると、入会1件あたりの費用はおよそ2.5万円です。これが自店の許容範囲かどうかは、会員1人が在籍中に生む売上(LTV)と見比べて判断します。月会費と平均在籍月数から出したLTV(在籍売上)のうち、獲得に回してよい割合(当サイトのモデルでは30%)を上限とし、それをCPAが下回れば採算に乗ります。逆に反響はあるのに入会に変わらない場合、原因はチラシではなく体験当日の接客にあることが多く、そこを直さずに部数を増やすと赤字が膨らみます。数値はすべてモデルケースで、自店の実数で計算してください。

MEO・リスティング・SNSの中でチラシをどこに置くか

チラシは単独で使う道具ではなく、集客チャネル全体の一部です。それぞれの媒体には得意な層があり、役割で使い分けると予算配分の判断ができます。チラシに全額を投じるのでも、ネットに全振りするのでもなく、商圏と時期に合わせて配分します。

今すぐ探している層に強い媒体

「地域名+ジム」で検索する顕在層には、地図に出るMEO(Googleビジネスプロフィール)や検索広告(リスティング)が直接効きます。すでに探している人を取りこぼさないための土台で、優先度は高くなります。

まだ探していない層に届く媒体

チラシとSNSは、まだジムを探していない商圏内の潜在層に店を知らせる役割です。チラシは紙で確実に届き、SNSは継続的に世界観を伝えます。認知を作る役割で、検索媒体を補完します。

配分の基本の順序

開業直後で知名度がない時期は、まず検索の受け皿としてMEOを整え、そのうえでチラシで商圏内の面の認知を作るのが基本の順序です。知名度が付いてきたら、反応の良かったチャネルに予算を寄せていきます。配分に唯一の正解はなく、業態・商圏・客層で変わります。チラシを含む集客チャネル全体の設計はジムの集客で、有料広告の媒体比較はジムの広告で整理しています。

開業直後・低予算での最小構成と、拡大時の外注切り替え

資金が限られる開業初期は、いきなり大部数を配らず、小さく試して勝ち筋を見つけてから広げるのが安全です。最小構成と、規模を上げるときの切り替えの目安を整理します。

最小構成(開業直後)

テンプレ自作+少部数の手配り・ポスティング

デザインはテンプレートや無料ツールで自作し、まず店舗周辺の狭い範囲に数千部だけ配ります。反応の良かったエリア・訴求を見極めてから部数を増やせば、無駄な先行投資を避けられます。開業時の広告費は運転資金に無理なく織り込める範囲にとどめます。

拡大時

勝ち筋が見えたらデザイン・配布を外注

反響が取れる型が固まったら、デザインを制作会社に、配布を専門業者に任せて部数を増やします。自分の時間を接客や運営に回せるようになり、質を保ったまま量を伸ばせます。切り替えの判断は、自作にかかる時間コストが外注費を上回るかどうかで見ます。

開業初期のチラシ費用は、資金計画のなかで「回収に時間がかかる先行投資」として見込んでおくと、想定外の資金繰りを避けられます。開業時の資金の考え方は資金調達、開業準備全体の流れは開業準備で確認できます。

効果測定とPDCA|チラシ経由を数字で追う仕組み

紙のチラシは、配った先の反応を自動では追えません。だからこそ、チラシ経由を切り分けて記録する仕組みを最初に用意しておくことが、次の配布の精度を決めます。

  • ✓ 計測用パラメータを付けたQRコードを載せ、チラシ経由の体験予約・問い合わせをアクセス解析で把握する
  • ✓ チラシ限定のクーポンコードや合言葉を用意し、来店時に提示・申告してもらってチラシ経由を集計する
  • ✓ 来店・予約時に「何を見て来たか」を必ず聞き取り、チラシ・検索・SNSなど流入元を記録する
  • ✓ 配布エリアごとにQRやクーポンを分け、どの区画が反応したかを比べて次の配布に反映する
  • ✓ 反響数だけでなく、そこから体験・入会にいくつつながったかまで記録し、入会CPAで採算を評価する

1回で終わらせず、配布ごとに改善する

チラシは一度配って終わりにすると、良し悪しの判断材料が残りません。エリア・訴求・特典・配布方法のどれか1つを変えて配り、反応を前回と比べる。これを繰り返すと、自店の商圏で効く型が絞り込まれていきます。反応が薄い配布も、記録が残っていれば「どこが合わなかったか」という学びになります。

よくある質問

ジムのチラシ集客は今でも効果がありますか?
業態によります。商圏が狭く単価の高いパーソナルジムは、少ない反響でも採算が合いやすく、地域に絞ったチラシが今でも有効に働きやすい業態です。一方、薄利の格安24時間ジムは1枚あたりの配布費が安い新聞折込やローラー配布で数を打つ設計なら成り立ちます。SNSやMEOが主流になっても、地域密着で来店してもらう業態では、紙のチラシが商圏内の認知を作る役割を持ち続けています。ただし成果は商圏・デザイン・配布エリアの合致で大きく変わるため、少部数で試してから広げるのが安全です。
ジムのチラシ集客の費用はどれくらいかかりますか?
デザイン・印刷・配布の3工程で考えます。目安として、デザインはフリーランス・クラウドで1〜5万円、A4両面カラー1万部の印刷が1.5〜2.5万円、ポスティングが1枚あたり3〜8円、新聞折込が3〜5円ほどです。1万部を配る場合、全工程でおおむね6.5〜13.5万円が一つの目安になります。これらは一般的な傾向で、エリア・用紙・配布方式・業者によって変わります。金額だけで判断せず、入会1件にいくらまでかけてよいかから逆算して部数と方式を決めてください。
ジムのチラシの反響率はどのくらいを見込めばよいですか?
ジムのチラシでは0.1〜0.3%が現実的な目安です。全業種平均としてよく引かれる0.4〜0.7%より低めに見ておくと計画が崩れにくくなります。「反響率0.01%」といった数字も見かけますが、これは全業種の下限を流用した水準で、地域密着のジムに当てはめると悲観的すぎます。1,000枚で1〜3件が一つの目安です。ただし反響で終わらせず、反響から体験実施、体験から入会までの率を分けて把握し、入会1件あたりの費用(CPA)で採算を見てください。
チラシとネット広告(MEO・リスティング・SNS)はどちらを優先すべきですか?
どちらか一方ではなく、役割で使い分けます。今まさに「近くのジムを探している」顕在層には、検索に出るMEOやリスティングが直接的に効きます。チラシは、まだ探していない商圏内の潜在層に店の存在を知らせる役割で強みを持ちます。開業直後で知名度がない時期は、チラシで面の認知を作りつつ、指名検索の受け皿としてMEOを整えるのが基本の組み立てです。予算配分に正解はなく、業態・商圏・客層で変わります。集客チャネル全体の組み立ては別ページで整理しています。
チラシの効果はどうやって測ればよいですか?
チラシ限定のクーポンコードや、チラシ専用のQRコード(計測用のパラメータを付けたもの)を載せ、そこからの体験予約・来店を記録します。紙は「見た人」を直接追えないぶん、来店・予約時に「何を見て来たか」を必ず聞き取り、チラシ経由を集計します。配布エリアごとにコードやQRを分ければ、どのエリアが反応したかも分かります。反響数だけでなく、そこから体験・入会にいくつつながったかまで記録すると、次の配布で部数とエリアを調整できます。

まとめ|業態と採算で、チラシを使うか決める

ジムのチラシ集客は、業態によって効き方が変わります。高単価で商圏の狭いパーソナルジムは少ない反響でも採算が合いやすく、薄利の格安ジムは配布費を抑えて数で回収する。この違いを踏まえずに一律で「効く・効かない」を語ると、判断を誤ります。費用は工程別に押さえ、反響率はジムの現実的な水準である0.1〜0.3%で控えめに計画するのが安全です。

そして最も大切なのは、反響率で止めず、反響から体験、体験から入会までを1本のファネルで追い、入会1件あたりの費用で採算を判断することです。反応があるのに入会に変わらないなら、直すべきはチラシより体験当日の接客です。チラシはネット媒体と役割を分け、開業直後は小さく試して勝ち筋を見つけてから広げる。この順序を守れば、紙のチラシは今も商圏内の集客を支える手段になります。

チラシを含む集客全体の組み立てや、業態・商圏に合わせた具体的な設計にお困りの場合は、店舗マーケティングの専門知見でご一緒に整理できます。

データ出典・注記

  • デザイン・印刷・配布の費用、反響率、商圏の目安は、業界で一般に用いられる目安のレンジであり、成果を保証するものではありません。時期・エリア・用紙・部数・業者・競合状況によって大きく変動します
  • 反響率0.1〜0.3%はジムのチラシで現実的とされる目安で、全業種平均(0.4〜0.7%程度)より低めに設定しています。実際の反響は商圏・デザイン・配布エリアの合致で変わります
  • 業態別チラシ有効度マトリクスの客単価・商圏・有効度は、業態ごとの一般的な傾向を整理したモデルです。同一業態でも立地・価格設定・競合で実態は変わります
  • CVファネルおよび入会CPAの数値(配布1万部・費用10万円・反響20件・入会4件など)は計算手順を示すためのモデルケースで、特定の成果や回収を保証するものではありません。必ず自店の実数で計算してください
  • ダイエット・ボディメイクの成果表示を含む場合、景品表示法の対象となります。本人同意・撮影条件の明示・無加工は最低限で、それだけでは足りません。表示全体が「大体の人が同じ成果を得られる」と読ませていないか、調査の母数・割合・併用条件の表示まで含めて確認してください(本文の該当セクション参照)。判断に迷う場合は専門家に確認してください