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PILATES STUDIO

ピラティススタジオの開業|マシンをどう持つかで資金が10倍変わる

ピラティスは、産後や姿勢改善をきっかけにした30〜40代女性を中心に伸びている業態です。同じ「ピラティス開業」でも、マット中心で始めるか、リフォーマーをそろえた専用スタジオにするかで、開業資金は10倍以上変わります。資金も客単価も物件の条件も、ほぼ「マシンをどう持つか」で決まる業態です。このページは、その1軸からあなたの状況に合う進め方を選び、最初に読むべきテーマへ案内する地図です。

この業態を一言で言うと

  • マシンが資金を決めるリフォーマーを持つか持たないかで、開業資金が10倍以上変わる
  • 台数が定員の上限マシン型は並べた台数が、その時間に入れる会員数をそのまま決める
  • 物件に固有条件重いマシンの床荷重・搬入・防音は、契約後には変えにくい
客単価/月
約13,000円
開業資金
100〜3,500万円
営業利益率
約28%
投資回収
2〜5年が目安

監修: 山本貴大(店舗マーケティング専門家) / 公開日 2026年6月2日 / 数値はモデルケース・目安

どこから読めばいいか|あなたの状況で最初に見るテーマ

ピラティス開業の情報は、資金から集客まで一通り並んでいるものが多く、自分がどこから手をつければいいか分かりにくいのが実情です。出発点は、リフォーマーをどう持つかで大きく3つに分かれます。当てはまるものから読み進めてください。スタジオ系の需要の広がりは市場データで確認できます。

01

マシンを持たず、マット中心で小さく始めたい

リフォーマーを入れないマット型なら、自宅やレンタルスタジオを使って100〜500万円台で開けます。重いマシンの搬入も床の補強も要らず、固定費が軽いぶん撤退の傷も小さく済みます。代わりに客単価とグループ定員の上限が低めで、差別化はインストラクションと世界観で作ることになります。

02

リフォーマーをそろえた専用スタジオで高単価を狙いたい

リフォーマーを6〜10台そろえる専用スタジオは、客単価13,000円前後の少人数グループで差別化しやすい形です。一方でマシンと内装に800〜2,000万円規模の投資が先に出ていきます。並べたマシンの台数が、その時間に入れる会員数をそのまま決めるため、台数を高い稼働率で回せる立地と物件が成否を分けます。

03

未経験・異業種から、ブランドを使って立ち上げたい

自分に指導経験がなくても、本部仕様のマシン・内装・研修がそろうFC加盟なら立ち上げられます。加盟金とロイヤリティが利益を圧迫する代わりに、集客と養成の仕組みを借りられます。CLUB PILATES や zen place などブランドの出店が進む一方で、その確実性に見合う費用かは、個人開業との回収比較で見極めます。

どの入り口を選んでも、まず押さえておくと迷いにくいのが「マシンをどう持つか」で形態が決まる構造です。次の営業形態の比較から、自分の立ち位置を確かめてください。

リフォーマーをどう持つか|4つの営業形態の選び方

ピラティスの営業形態は、突き詰めると「リフォーマーをどう持つか」で整理できます。マシンを持たないマット型、自分でそろえるマシン個人、本部仕様で持つマシンFC、最小限で持つパーソナル。この持ち方が、初期投資も客単価も、後で出てくる物件の条件まで連動して決めます。

営業形態 マシンの持ち方 開業資金目安 客単価/月 向くケース
マット型(マシンを持たない) リフォーマーを導入せず、マット中心 100〜500万円 6,000〜12,000円 少資本・副業から試したい
マシン個人(自分でそろえる) リフォーマー6〜10台・専用スタジオ 800〜2,000万円 12,000〜18,000円 専用設備で高単価・差別化したい
マシンFC(本部仕様で持つ) 本部指定のマシン・内装・台数 1,000〜3,500万円 12,000〜20,000円 未経験・ブランド力で立ち上げたい
パーソナル(最小限で持つ) マシン1〜2台・完全個室 500〜1,500万円 セッション制で高単価 少人数で高付加価値を狙いたい

マシンを持たないほど少資本で身軽に始められ、持つほど高単価を取りやすくなる代わりに投資が重くなります。マット型から始めて手応えを見てからマシン型へ広げる進め方も現実的です。少資本のマット開業は 自宅・マットで少資本開業する で、形態別の資金内訳は 開業資金の記事 で確認できます。

形態ごとの向き不向き

マット型(マシンを持たない)

マットを使ったグループレッスン中心で、レンタルスタジオや自宅から少資本で始められます。重いマシンの搬入も床の補強も不要で、撤退リスクも小さい一方、客単価とレッスン定員の上限が低めです。副業や、小さく試してから広げたい段階に向きます。

マシン個人(自分でそろえる)

リフォーマーを6〜10台そろえ、少人数グループで回す形です。高単価を取りやすく専用スタジオの世界観で差別化できますが、マシンと内装で初期投資が重く、床荷重や搬入の確認も要ります。並べた台数と稼働率が利益を決めます。

マシンFC(本部仕様で持つ)

本部のブランドと集客支援、マシン・内装の仕様、研修を使って立ち上げる形です。未経験でも始めやすい代わりに、加盟金とロイヤリティで初期費用と利益が圧迫されます。本部支援の中身と費用の釣り合いが選定の軸になります。

パーソナル(最小限で持つ)

マシン1〜2台と個室で、1対1の指導を高単価で提供する形です。設備は小さく済みますが、売上がオーナー自身の稼働時間に縛られやすく、指導力と信頼づくりが収益を左右します。少人数で高付加価値を狙う人に向きます。

ピラティススタジオはどう稼ぐか|リフォーマーの台数が同時定員と売上の上限を決める

マシン型ピラティスの売上は、月会費 × 有効会員数が軸です。ここで特徴的なのは、リフォーマーの台数がそのまま「1レッスンに入れる人数」を物理的に決めることです。ヨガのように床にマットを足して定員を増やすことができないため、台数が会員数の上限を縛ります。下表は20坪・リフォーマー8台・会員120人・月会費13,000円という、マシン型グループレッスンのモデルケースです。

月商(会員120人 × 13,000円) 1,560,000円
− インストラクター人件費 480,000円
− 家賃 240,000円
− マシンリース・償却 170,000円
− 水道光熱費 50,000円
− 集客・広告費 100,000円
− その他経費 80,000円
営業利益(利益率 約28%) 440,000円

リフォーマー8台に対して会員120人は、1台あたり15人という想定です。1台あたり10〜20人が一つの目安で、ここを下回ると同じマシン費から得られる売上が減り、上回ると予約が取りにくくなって解約につながります。台数を増やすほど同時に入れる人数は増えますが、空き枠を埋め切れなければマシンのリース料と家賃だけが重くなります。家賃やリース料は会員数が増えても大きく変わらない固定費のため、このモデルでは会員80人前後で損益が分かれ、そこから先は増えた月会費がほぼそのまま利益に乗っていきます。

オーナー自身がインストラクターを兼ねれば人件費を圧縮でき、利益率は上振れします。逆にマシンを増やしすぎたり、平日昼や朝の空き枠を埋められないと、固定費が重くなり回収が遅れます。

損益分岐点を図で見る

0万 50万 100万 150万 200万 250万 0306090120150 損益分岐 80人 売上 費用 会員数(人) 月間(円)
固定費 月88万円・客単価13,000円・1人あたり変動費2,000円で試算。会員数80人を境に黒字化し、そこから先は増えた月会費の大半が利益に乗ります。(20坪・リフォーマー8台・月会費13,000円のモデルケース)

経営ベンチマーク

自店の数字がモデルケースの目安からどれだけ離れているかを把握すると、改善の優先順位が見えてきます。下表は経営の健全性を測る代表的な指標です(小規模・個人運営のモデルケース値で、業界全体の平均はこれより低めです)。

指標 モデルケース目安 レンジ
客単価(月額) 約13,000円 8,000〜18,000円
リフォーマー1台あたり会員数 約15人 10〜20人
月次継続率 約85% 70〜95%
インストラクター人件費比率 約30% 25〜40%
家賃比率 約15% 12〜22%
営業利益率 約28% 15〜38%

会員数別の損益や、オーナーの手取りの考え方は子記事で詳しく扱います。

スタジオオーナーの年収を見る →

開業にいくらかかるか|マット100万円とマシン1,000万円超が分かれる理由

ピラティスの開業資金が形態で10倍以上変わる理由は、ほぼリフォーマーと専用内装の有無に集約されます。マットピラティスはマットとレンタルスタジオから100〜500万円で始められます。マシンピラティスはリフォーマーと内装の比重が大きく、個人開業で800〜2,000万円、FC加盟では1,000〜3,500万円が目安です。

形態 開業資金目安 総額を左右する主因
マット型100〜500万円マシンなし。物件と備品が中心
マシン個人800〜2,000万円リフォーマー台数・専用内装・防音や床補強
マシンFC1,000〜3,500万円本部仕様のマシン・内装に加盟金が上乗せ

形態で開業資金がどれだけ変わるかを図で見る

0 1,000 2,000 3,000 マット型 100〜500 マシン個人 800〜2,000 マシンFC 1,000〜3,500 (万円)

公庫の平均975万円はそのまま当てはめない

開業費用の相場として、日本政策金融公庫「新規開業実態調査」の平均975万円・中央値600万円がよく引用されます。ただしこれは全業種(公庫融資先)の値で、フィットネス業に限ったものではありません。大型の開業に引っ張られて平均が上がるため、実勢に近いのは中央値600万円です。ピラティスでは、マット型なら中央値より下振れし、マシン型は中央値を上回ることが多くなります。公庫データは「自分の業態より重い業種も含んだ参考値」として読み、リフォーマーを何台持つかという自分の形態で組み直すのが正しい使い方です。資金の出どころも参考になり、同調査では自己資金が22.9%、金融機関等からの借入が67.9%です。自己資金だけで賄う必要はなく、創業融資を組み合わせて運転資金まで確保するのが一般的です。

開業資金の内訳と調達方法をさらに詳しく → 使える補助金・助成金を見る →

物件で見落とせないこと|床荷重・搬入経路・防音という固有条件

マシン型ピラティスでは、物件選びにヨガや一般のジムにはない確認項目が加わります。リフォーマーは重量のある機器で、複数台を1つの部屋に並べるため、立地や賃料だけでは判断できません。契約後には変えにくい条件ばかりなので、物件を決める前に次の4点を押さえます。

床荷重(耐えられる重さ)

リフォーマーは1台でも相応の重量があり、複数台を並べると床にかかる荷重が一点に集中します。住宅やオフィス用途の床は1平方メートルあたり180〜290キログラム程度の積載を前提に設計されることが多く、マシンを密に置く部屋では耐えられるかを確認します。台数や配置によっては補強が必要になり、その費用も資金計画に含めます。

搬入経路(運び込めるか)

マシンを設置場所まで運び込めるかは、エレベーターの大きさや階段の幅、廊下の曲がり角で決まります。2階以上の物件では、エレベーターに載らず搬入できないケースもあります。導入予定のマシンの寸法と、建物の搬入経路を照らし合わせてから契約します。

防音(稼働音と振動)

リフォーマーはキャリッジが動く音やバネの音が出ます。住居が近い物件や上下階に他テナントがある建物では、稼働音や振動への配慮が要ります。落ち着いた空間が価値になる業態でもあるため、防音と内装をセットで考えます。

天井高とレイアウト

立ち上がって行う種目やジャンプボードを使う動きには、ある程度の天井高が要ります。マシンの間隔も、安全と動線を考えると詰めすぎられません。坪数だけでなく、何台を無理なく置けるかという視点で物件を見ます。台数は同時定員、つまり売上の上限に直結します。

立地は一度決めると簡単には変えられません。商圏に通える見込み客がいるかという立地の見極めと、この物件の固有条件をセットで確認し、その立地で損益分岐の会員数を集められるかを契約前に検証しておきます。

資格をどう揃えるか|BASI・STOTT・PHIと無資格開業のリスク

ピラティスは法的には資格がなくても開業できます。ただし安全な指導と会員の信頼のため、養成資格が実質的な土台になります。ヨガのRYTのように代表が一つに定まっておらず、複数の養成系統が並立しているのがピラティスの特徴です。どの系統で、マット資格とマシン資格のどちらを先に取るかが、開業の準備で迷いやすい点になります。

BASI Pilates

マットとマシンを段階的に学ぶ国際的な養成。コースを重ねて指導できる範囲を広げる

STOTT PILATES

リハビリ由来で解剖学を重視。リフォーマーなどマシン指導の養成が手厚い

PHI Pilates

医療・リハビリ職の受講が多く、機能改善寄りの内容が中心

polestar・その他

流派ごとに養成体系があり、マット資格とマシン資格が分かれていることもある

どの系統も、マットの養成とマシン(リフォーマー等)の養成でコースが分かれることが多く、マシン型で開くならマシン指導の養成まで進めておくのが安心です。無資格でも開業はできますが、安全管理の知識が不足したまま指導すると、けがのリスクと信頼の面で不利になります。未経験から始める場合は、養成資格を取るか、有資格者を採用するか、FCの研修を使うかのいずれかが現実的です。理学療法士など医療職からの転身では、機能改善の知見が強みになります。

資格の取り方と経歴別の進め方を詳しく →

FCと個人開業をどう選ぶか|二極化するピラティス市場の読み方

ピラティスは、CLUB PILATES や zen place などのブランドが出店を広げるFCと、個人のマシン・マットスタジオの二極化が進んでいます。検討するときは、どちらが優れているかではなく、加盟金とロイヤリティで「確実性」をいくら買うか、という回収の視点で読み解くと判断しやすくなります。短期の収益安定はFC加盟、長期の利益率は個人開業に分がある、というのが大きな傾向です。

FC加盟(確実性を買う)

本部の集客支援・研修・マシンと内装の仕様が整い、未経験でも立ち上げやすい形です。マシン型FCは初期費用が1,000万円を超えることが多く、加盟金とロイヤリティが利益を圧迫します。借りられる仕組みの中身が、その費用に見合うかを見極めます。

個人開業(利益率を残す)

ロイヤリティがなく、利益率を高く狙える形です。マット型なら少資本で始められ、マシン型でも本部費用がない分だけ投資を抑えられます。養成資格・集客・スタジオの世界観づくりを、すべて自前で組む必要があります。

加盟金やロイヤリティの本部別の実額は変動が大きいため、各社の最新募集要項で確認するのが前提になります。本部ごとの支援内容と費用の比較は、フランチャイズの記事で扱います。

フランチャイズ本部の比較を見る →

開業でつまずきやすいのはどこか|マシン投資・物件・稼働率

ピラティス開業でつまずく原因は、業態というより準備と運営の進め方にあることがほとんどです。とくにマシン型では、投資と物件の判断を誤ると後から取り返しにくくなります。先に知っておくだけで避けられるポイントを5つ挙げます。

  1. 1. マシンと内装に資金を振り切り、運転資金が尽きる

    リフォーマーと専用内装は先に大きな現金が出ていく費目です。会員が埋まるまでには数か月かかるため、初期投資に使い切ると、その間の家賃と人件費を払えなくなります。マシン費とは別に、軌道に乗るまでの運転資金を分けて確保しておきます。

  2. 2. 床荷重・搬入経路を確認せずに物件を契約する

    リフォーマーは重量のある機器で、複数台を並べると床にかかる荷重が集中します。エレベーターや階段を通せるか、設置後に防音が要らないかは、契約してからでは変えられません。マシン型では物件を決める前に、この3点を必ず確認します。

  3. 3. リフォーマーの台数と稼働率を取りこぼす

    マシン型の売上は、並べた台数が時間帯ごとにどれだけ埋まるかで決まります。台数を増やしても、平日昼や朝の空き枠を埋められなければ固定費だけが重くなります。台数は埋められる範囲にとどめ、空き枠を主婦層・シニア層で埋める設計が要ります。

  4. 4. 継続率を軽視して新規ばかり追う

    解約が多いと、せっかく集めた会員が抜け、広告費が穴埋めに消えていきます。会員ビジネスは新規より継続のほうが利益への効きが大きいため、入会した会員が続けたくなる仕組みを先に整えるほうが、利益は安定します。

  5. 5. オーナーの稼働に売上を依存しすぎる

    オーナー1人がすべてのレッスンを持つ形は、体調や時間の制約がそのまま売上の上限になります。拡大を見据えるなら、養成を終えたインストラクターの採用と育成を、早い段階から計画に入れます。

この業態が向く人・向かない人

向いている人

  • マット型なら100〜500万円、マシン型は1,000万円規模の投資と回収計画を描ける
  • BASI・STOTT・PHI などの養成資格を保有、または取得する予定がある
  • リフォーマーの搬入・床荷重・防音を確認できる物件を選べる、または探す気がある
  • 産後・姿勢改善・30〜40代女性など、狙う客層を商圏内で見込める
  • Instagram などでスタジオの世界観や体験を発信することに抵抗がない

慎重に検討したい人

  • マシン型で1,000万円超を投じた後の、回収までの運転資金を見込めない
  • 養成資格も指導経験もなく、有資格インストラクターの採用やFC研修の当てもない
  • 物件の床荷重や搬入経路を確認せず、賃料の安さだけで契約しようとしている
  • 競合スタジオが密集するエリアで、誰向けのスタジオかを言葉にできていない

よくある質問

Q. ピラティススタジオの開業資金はいくらですか?
リフォーマーをどう持つかで大きく変わります。マシンを入れないマット型は100〜500万円の少資本から、リフォーマーをそろえるマシン型は個人開業で800〜2,000万円、FC加盟では1,000〜3,500万円が目安です。マシン費と専用内装が総額を押し上げるため、形態で10倍以上の差が出ます。内訳と圧縮の方法は開業資金の記事で確認できます。
Q. 未経験でもピラティススタジオを開業できますか?
法的には資格がなくても開業できます。ただし安全と信頼のため、BASI・STOTT・PHI などの養成資格が土台になります。未経験から始めるなら、養成資格を取得するか、有資格のインストラクターを採用する、もしくは本部の研修がそろうFC加盟を使う形が現実的です。資格は系統で内容が分かれるため、どの順で取るかは資格の記事で扱います。
Q. マシンピラティスとマットピラティス、どちらで開業すべきですか?
リフォーマーを持つかどうかが分かれ目です。マット型は少資本でグループレッスン中心、マシン型はリフォーマーで高単価を取りやすい代わりに初期投資が重く、床荷重や搬入の確認も要ります。本ページの営業形態比較で、マシンの持ち方ごとに設備・資金・客単価・向くケースを並べて確認できます。
Q. ピラティススタジオは儲かりますか?
営業利益率はモデルケースで約28%が目安です。月次継続率が70〜95%と高く、会員ビジネスとして収益が安定しやすいのが特徴です。一方でマシン型は初期投資が重く、回収には2〜5年かかります。売上はリフォーマーの台数と稼働率に縛られるため、台数を埋め切れるかが利益を決めます。手取りは年収の記事で扱います。
Q. リフォーマーを置く物件で気をつけることはありますか?
リフォーマーは重量のある機器のため、複数台を並べる際は床荷重を確認します。あわせて、設置場所までエレベーターや階段で搬入できるか、マシンの稼働音に防音が要らないか、立ち上がって行う種目に必要な天井高があるかを、契約前に押さえます。これらは後から変えにくいため、マシン型では物件選びの段階で確認します。
Q. FC加盟と個人開業では、どちらがよいですか?
短期の収益安定はFC加盟、長期の利益率は個人開業に分があります。FC加盟は本部の集客支援やマシン・内装の仕様、研修が整う代わりに、加盟金やロイヤリティで初期費用と利益が圧迫されます。CLUB PILATES や zen place などブランドの出店が進む一方、加盟金やロイヤリティの本部別の条件は変動が大きいため、各社の最新募集要項でご確認ください。
Q. ヨガ教室の開業と何が違いますか?
最も大きい違いはマシンの有無です。ピラティスはリフォーマーを使うと高単価を取りやすい代わりに、初期投資が重く、床荷重や搬入の確認も要ります。ヨガはマット中心で温調設備も不要なため、初期投資はより軽くなります。両方を提供する選択肢もあります。詳しくはヨガ開業のページと読み比べてください。

データ出典・注記

  • 開業費用の参考値(平均975万円・中央値600万円、自己資金22.9%・金融機関等借入67.9%)は、日本政策金融公庫総合研究所「新規開業実態調査」に基づきます。これは全業種(公庫融資先)の値で、フィットネス業に限定したものではありません。ピラティスのマット型は中央値より下振れし、マシン型は上回ることが多くなります
  • 客単価・利益率・継続率・1台あたり会員数などの数値は、経済産業省「特定サービス産業実態調査」、矢野経済研究所、業界誌 Fitness Business、各社公開情報をもとに 2026-05 時点で集約した業界目安です。営業利益率 約28% は小規模・個人運営のモデルケース値(オーナーの労働対価を含む取り分)で、業界全体の平均はこれより低めです
  • 床の積載荷重の目安(1平方メートルあたり180〜290キログラム程度)は、建築基準法施行令が定める住宅・事務室用途の設計用積載荷重の一般的な水準です。実際の耐荷重は建物ごとに異なるため、リフォーマーを設置する物件では、所有者や管理会社・専門家に確認してください
  • 営業形態別の開業資金は、リフォーマーの台数・物件・FC本部の有無で実数が変動します。本ページのレンジは標準的な目安であり、特定の店舗・本部の実績を示すものではありません
  • FC加盟金・ロイヤリティ・加盟条件は本部ごとに異なり変動も大きいため、各社公式の最新募集要項でご確認ください。記載の補助金・資格制度は公募回や年度で条件が変わるため、申請前に必ず公式の情報をご確認ください